2017年05月12日

墨のこと

先日、みやこメッセで開催されていた文房四宝展示即売会のイベントで
墨運堂さんプレゼンツの、墨についての彼是が書かれていたパネルが展示されていました。

墨運堂さんにもお話を伺えたので紹介します。


sumipanel.jpg


<現在の墨つくり・・・膠を制す>

昭和年代の終わりとともに墨用膠造りが終わってしまいました。
廃業の原因は墨の需要減、環境問題、後継者などの問題でした。
この和膠は墨造りだけでなく、日本の画材政策や文化財の補修などにも欠かせない唯一無二の糊材です。
やむなく平成16年から膠の研究のために試験生産を開始しました。
その後文化財補修関係者、大学の日本学科の先生、膠生産者も加わりようやく使える膠が手に入るようになりました。

そして、膠研究、試作、生産の過程において、膠液の溶解・分散、煤との練り合わせに格段の進歩があり今では様々に使い分けができるようになりました。

伝統的和墨造りの配合比率は煤10に対して膠6の配合です。
膠は製造後3〜5年は加水分解を繰り返し、含有量を低下させ使い頃になってきます。
この段階をあらかじめ短縮した配合比、5分、4、5分の墨ができるようになりました。
今では膠をコントロールし墨それぞれの膠量を変えることにより、墨の個性、特徴を際立たせています。

※以上、パネル中の文章より抜粋です。


よく「古墨は膠が枯れる」ので墨ののびが良く、滲みなど墨色の変化が美しい、と言われますが、さて何年前の墨ならば「古墨」なのか。
そして、唐墨と和墨ではどのような違いがあるのか。
はたまた、硯や水との関係性はどうなのか???とか。。。いろいろあるようです。

ちなみに膠含有率45%のものでも紙への定着性は何も問題ない、ということでした。


sumi.jpg


墨運堂さんのサイトより「墨のお話あれこれ」はコチラ



posted by MASUI at 21:42| Comment(0) | トピックス