2017年10月08日

『等伯』


10月3日から京都国立博物館で「国宝」展が始まりましたね。

水墨画愛好家の皆さんにとっては、お目当てはやはり長谷川等伯の「松林図屏風」だと思います。
水墨画作品の中では日本最高峰と謳われている作品です。

この展覧会に合わせて、私は小説『等伯』(安倍龍太郎著)を読み返しております。

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小説なのでもちろんフィクションですが、史実や等伯の足跡を足がかりに肉付けされており、当時の等伯に思いを馳せるのに大変役立ちます。
「松林図屏風」についてはまだ解き明かせない疑問があるらしいですが、ひとつの小説になるくらい想像力をかきたてる絵を、ぜひこの機会に拝見したいものです。
私は一度東京で拝見しましたが、人が多すぎて離れたところから全体像を観ることはできませんでした。


そしてもう1冊、山本兼一著「花鳥の夢』は、狩野永徳の人生を描いた作品です。
『等伯』の中では狩野家との関わり合いを等伯目線で描いていますが、こちらは永徳が主人公。
両方読むと、国宝展をかなり楽しめると思います。

ちなみにそれぞれの展示期間は以下の通り。

長谷川等伯 「松林図屏風」 10月31日〜11月12日
長谷川久蔵 「桜図」   10月24日〜11月12日
狩野永徳 「花鳥図」  10月24日〜11月12日


他にも応挙の「雪松図屏風」や光琳の「燕子花図屏風」など、見逃せない作品もありますので
展示期間をチェックし出かけたいものです。

また10月14日にはテレビ番組「美の巨人たち」で長谷川親子のエピソードが紹介されるようです。
本屋さんには国宝展の特集雑誌が並んでいますね。

、、、、混雑しそうですね。。。。(゚_゚i)



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2017年10月05日

『忌部文化フォーラム』in Yoshinogawa


『忌部』文化フォーラム in Yoshinogawa2017
ー阿波藍で繋がる未来ー


フライヤー(pdf)はこちらをクリック

<日時>2017年10月7日(土
    開場13:30 開演14:00 終演16:30

<会場>吉野川市鴨島公民会館3F 入場無料

阿波歴史民俗研究会の林博章さんの講演、篠笛演奏家の阿部一成さんのパフォーマンス、忌部と阿波藍の文化シンポジウム、記念演奏・書の奉納、などが行われるそうです。
このイベントに、私の友人であるクボタノリコさんが東京からお越しになりシンポジウムのパネラーとして参加されるので、もしご興味があればお運びください。


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2017年09月25日

『天才アート展』

天才アート展【前期展】「endless,breath」

麻水水墨画教室を開講している「ウィングス京都」にて開催中です。

詳細はこちら

主催:天才アートKYOTO – NPO法人 障碍者芸術推進研究機構
会期:2017年9月21日(木)〜10月1日(日)(水曜日は休館)11:00〜18:00
入場無料

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ご覧の通り素敵な作品ばかりです。

ポストカードやグッズも販売されてます。

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<ポストカード>

タグ:展覧会
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2017年09月13日

新日水墨画交流展

さて、いよいよ今週末からシンガポールでの展覧会が開幕します。

『新日水墨画交流展』(pdf)


会期:9月16日〜9月21日
会場:Visual Arts Centre


ヴィジュアルアーツセンターはとてもお庭の美しい建物で、16日にはオープニングのガーデンパーティが催される予定。

今回の出品作品は、シンガポールの作家と国際墨画会正会員のみの選抜で構成され、わたくしは伊勢神宮と出雲大社の式年遷宮が60年ぶりに重なった年に描いた、
『龍蛇神』という作品を出展いたします。
現地に赴かれる方は、どうぞ楽しんできてください。



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東京での「国際墨画会展」は、毎年6月に国立新美術館で開催されます。
作品の応募締め切りは、3月25日前後、画題は自由です。

しかし画題は自由、何を描いても良いと言われても迷ってしまいますよね。
そんな時は「テーマ」を決めてみてはいかがでしょうか?

展覧会が6月なので、6月にちなんだ画題とか、自分の誕生月の歳時記を調べてみるのも良いかもしれません。

毎日通勤・通学する馴染みの景色や、休日のお気に入りの風景ならスケッチに行くのも腰が軽いかも?

私は第17回の展覧会では「水」をテーマにしましたが、「風」や「雨」をテーマに考えてみるのも水墨画らしくて良いと思います。

年内の教室は、今月を除けば残すところあと3回です。12月・1月年末年始は何かとバタバタするでしょう。
そう考えると、お教室でアドバイスさせていただく回数は限られています。
各教室、出品を検討中の方は、ぜひ早めにご相談くださいませ。






タグ:展覧会
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2017年09月10日

若冲忌


9月10日は伊藤若冲の命日です。

若冲のお墓がある石峰寺さんでは、毎年この日に法要があり
石峰寺さん所蔵の若冲の掛け軸が一部一般公開されます。

私は毎回必ずこの時期に訪れ、拝見させていただいているので
「もう、ほぼ全部観たんちゃいますか?」
とご住職に言われるのですが、お軸を前にすると何度観ても新鮮な気持ちになれるので飽きることがありません。

さて、数ある若冲グッズの中から、今回は木版画の作品のハガキを買い求めました。

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ちなみに、石峰寺さんの御朱印帳は所蔵作品の「虎図」が表紙に使われています。

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次の軸の一般公開は春です。


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2017年08月28日

雪村

『雪村(せっそん)ー奇想の誕生ー』 MIHOミュージアム

http://www.miho.or.jp/japanese/index.htm

烏丸日曜教室のY氏から情報をいただきました。観に行かれてとても良かったそうです。

雪村(せっそん)は、室町時代後期・戦国時代の水墨画家で僧侶。
茨城県出身、関東の水墨画のなかでも極めて独自性が高い画風を確立。
江戸時代の尾形光琳は、雪村を敬愛していたらしく、模写を幾つも試みているそうです。

龍の頭の上に両手を広げて空を仰いでいる僧侶(?)を描いた「呂洞賓図」と言う作品が、よくメディアで紹介されているのを見ます。彼の名前を失念していたとしても、ああ、この絵の作家か、、と言うくらい印象に残っている絵です。

多くが海外に流出しており、海外からの帰国作品も展示されているとか。

陳列一覧はこちら

9月3日、今週の日曜日までです。


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タグ:展覧会
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2017年08月19日

京博すいぞくかん

京都国立博物館で開催中の特集展示です。


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絵画の他にも器・着物・置物など、水の生き物をモチーフにした作品が陳列されています。

作品リストはこちら

見どころは 今尾景年『遊鯉図』や円山応挙のあの『龍門図』と
そして水の生き物スペシャルゲスト、とでもいうべき「龍」の作品も何点か見ることができます。
特に大迫力の 円山応挙筆『雲龍図屏風』は必見。

展示室外スペースで貝合わせのプチ体験もできます。

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通常料金520円で9月3日まで。


タグ:展覧会
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2017年08月03日

暑中御伺い

台風5号の進路が気になります。
ちょうど5日頃から西日本に接近らしいので、6日の徳島阿南教室への影響が心配です。。。

阿南教室の皆さんは、どうなるか当日にならないとわかりませんが、もし状況がひどい場合は、ご自身の安全を最優先に判断してください。
台風接近が危ぶまれる中、今週末から一足早く夏休み、という方もいらっしゃるかもしれません。
夏バテで体調を崩されている方は、よくよく養生してくださいね。

さて、、、ゆっくり休め、と言いながらなんですが、

来年の展覧会に出展したいとお考えの方、どんな作品にするか、、、テーマを考えるにはちょうどいいタイミングだと思います。
今年は作品の締め切りが3月25日頃だったので、第4週の教室で最終確認が間に合わず、実質2月の教室で完成品に近いものを見せていただく事態になりました。
そう考えると年明けからはほとんど時間がないので
年内にはある程度、先が見えている状態にしておきたいところです。
逆算して、ちょうど夏休みごろからアイデアを練り始めると、ちょうどいいのではないでしょうか。

休み中に旅行に行かれる方、風景画もいいかもしれません。
旅行先でスケッチをするのは難しいと思いますが、可能な方はスケッチブックも携行、
写真撮影をするときは、全体のアングルと細部のズームも取っておくといいと思います。

また、身近なものでも「絵にする」という視点で見ると新鮮な発見があると思います。
作品の相談はいつでも教室で、ご遠慮なく。


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2017年06月08日

「これぞ暁斎」

『これぞ暁斎』

6月10日(土)から7月23日(日)まで、JR伊勢丹の美術館「えき」KYOTO
河鍋暁斎の展覧会が開催されます。

河鍋暁斎は若冲・蕭白と並んで「奇想の画家」と呼ばれ、ファンの多い絵師です。
幕末から明治を生き、「画鬼」の異名を持つほど画業に打ち込み、仏画から戯画まで幅広い作品を残しました。

今回の出品作品は全てイギリス在住のゴールドマン氏のコレクションで、
普段国内ではお目にかかれない貴重な展示となっているそうです。

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楽しめる展覧会だと思うので、ご覧になってみてはいかがでしょうか?
伊勢丹閉店の夜8時まで開館しています。




タグ:展覧会
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2017年05月12日

墨のこと

先日、みやこメッセで開催されていた文房四宝展示即売会のイベントで
墨運堂さんプレゼンツの、墨についての彼是が書かれていたパネルが展示されていました。

墨運堂さんにもお話を伺えたので紹介します。


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<現在の墨つくり・・・膠を制す>

昭和年代の終わりとともに墨用膠造りが終わってしまいました。
廃業の原因は墨の需要減、環境問題、後継者などの問題でした。
この和膠は墨造りだけでなく、日本の画材政策や文化財の補修などにも欠かせない唯一無二の糊材です。
やむなく平成16年から膠の研究のために試験生産を開始しました。
その後文化財補修関係者、大学の日本学科の先生、膠生産者も加わりようやく使える膠が手に入るようになりました。

そして、膠研究、試作、生産の過程において、膠液の溶解・分散、煤との練り合わせに格段の進歩があり今では様々に使い分けができるようになりました。

伝統的和墨造りの配合比率は煤10に対して膠6の配合です。
膠は製造後3〜5年は加水分解を繰り返し、含有量を低下させ使い頃になってきます。
この段階をあらかじめ短縮した配合比、5分、4、5分の墨ができるようになりました。
今では膠をコントロールし墨それぞれの膠量を変えることにより、墨の個性、特徴を際立たせています。

※以上、パネル中の文章より抜粋です。


よく「古墨は膠が枯れる」ので墨ののびが良く、滲みなど墨色の変化が美しい、と言われますが、さて何年前の墨ならば「古墨」なのか。
そして、唐墨と和墨ではどのような違いがあるのか。
はたまた、硯や水との関係性はどうなのか???とか。。。いろいろあるようです。

ちなみに膠含有率45%のものでも紙への定着性は何も問題ない、ということでした。


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墨運堂さんのサイトより「墨のお話あれこれ」はコチラ



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