2017年01月01日

謹賀新年

謹んで新春のお慶びを申し上げます。


鶏は明け方一番に鳴く鳥。

長い夜が終わりを告げ、晴れやかな朝を迎える

新しい年の幕開けには相応しいイメージがあります。

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本年もどうぞよろしくお願いいたします。



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2016年12月19日

鶏の水墨画

2016年は「若冲イヤー」で、年間を通して全国どこかしらで若冲関連の展覧会が開催されてきましたが、京都国立博物館でも、若冲の特集陳列が始まりました。

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さんざん各所で若冲大規模店が開催されてきたにもかかわらず、他で展示されていない作品も公開されており、全て京博の所蔵品・寄託品からの陳列、というこだわりになっています。

そして、通常料金の520円で拝観することができます。

また、昨年から始まった「干支を愛でる」特集の第2回目は「鶏」です。
若冲生誕300年と、若冲の代名詞である鶏が見事に重なりました。
同2Fフロアで斉白石筆「大鶏小鶏図」なども公開されています。

展示室外のスペースでは、江戸時代に徳川家基が使っていたという筆のレプリカが紹介されており、試し画きをさせてもらえます。

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それほどの混雑もなく楽しめる展覧会でした。




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2016年11月30日

竹いろいろ

今月から「竹」のカリキュラムになりましたので、
京都の文化財に見られる竹を何点かピックアップします。

狩野永徳 「花鳥図」国宝 大徳寺聚光院

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現在、創建450年記念で本物が特別公開(2017年3月26日まで)されています。
信長の安土城や秀吉の大坂城、聚楽第、伏見城などを飾った障壁画は、城と運命を共にし全てが失われてしまいました。現存する貴重な国宝です。


伊藤若冲 鹿苑寺大書院 狭屋之間 「竹図」襖

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相国寺承天閣美術館で常設展示されています。
月光の中で見えた笹の葉を、三角形で表現したと言われています。
節が算盤のようになっていますが、中国には算盤竹という竹があるそうです。


宮本二天(武蔵)竹林之図襖 東寺観智院
特別公開時のみ。

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武蔵が絵を描き始めたのは晩年で、剣法と同じく、画も師を求めず独学で修練したというのが通説のようです。
節々を強調した強い竹を描いています。


尾形光琳 「竹虎図」京都国立博物館

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昨年の琳派展で活躍した、京博のマスコットキャラ「トラりん」のルーツの画です。
ゆるキャラっぽい虎の背景の竹も、軽快なタッチです。


竹は超スタンダードな画題ですが、描き手によってそれぞれが全く違う作品になっています。面白いですね。




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2016年10月02日

手漉き和紙

本日はちょっと余談になりますが、、、。

先月の東京出張の折、日本橋の「小津和紙」さんに行ってまいりました。
小津和紙さんは1653年創業の紙商の老舗です。
昨年、資料館や和紙漉き体験ができる施設が開設されたということで、和紙漉き体験をさせていただきました。

2014年11月、本美濃紙、石州半紙、細川紙の手漉き和紙づくりの伝統技術がユネスコ無形文化遺産に登録されたのは、皆さんご存知だと思いますが、今回の無形文化遺産に登録された和紙は、いずれも「楮(こうぞ)」だけを原料に使った紙です。

和紙の三大原料は「楮」「三椏」「雁皮」。

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この中では楮が一番繊維が長く太く、繊維同士が絡み合う性質があるため、強度が強く破れにくい紙になります。

手漉体験の紙も、楮が原料でした。

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まずは、インストラクターの方が、楮を収穫したところから、紙のできるまでの作業工程をレクチャーしてくださいました。

和紙の産地は日本全国にありますが、楮は冬の1月、2月に収穫し、和紙づくりは厳しい寒さの中で作業がなされます。
昨今、後継者がいないことから廃業する職人さんも少なくありません。

収穫→蒸し→皮剥ぎ→表皮削り→煮熟→繊維のほぐし→水槽に入れた繊維にトロミを加え攪拌

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と、実体験は、ここまでの作業を終えた原料を漉くところから始まります。

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インストラクターの方の実演を見て、その後は一発勝負だったのですが
初体験の紙漉き、、、、
難しくて、ぼってりとした厚みの品のない紙になってしまいました。(;^_^A

京都では「黒谷和紙」が府の指定無形文化財になっていますが、黒谷でも手漉体験ができるようです。

もし興味のある方がいらっしゃったら、ぜひ行ってみてください。




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2016年09月10日

若冲忌

本日9月10日は伊藤若冲の御命日ということで、石峰寺さんの若冲忌法要に参りました。

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そういえば、何度も参拝しているのに御朱印を賜ったことかなかった、、、と
今日の機会に書いていただきました。

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『高着眼』

「視野を広く持て、物事を俯瞰して見よ、」というような意味でしょうか?


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石峰寺さんの御朱印帳は「虎図」です。


裏の竹林にある五百羅漢石像は、若冲が下絵を描かれたそう。
これから涼しくなる季節には、気持ちよく参拝できると思います。

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2016年08月17日

『京都・美の系譜』

『きらめきを伝える 京都・美の系譜』
ー京都市美術館コレクション展ー

平成29年から、京都市美術館は再整備工事を控えており、各回テーマを設け公開されてきたコレクション展は、今回の50回をもって一旦終了となるそうです。

今年、竹内栖鳳の「絵になる最初」という作品が国指定重要文化財に指定されるのを記念し、特別に公開されています。
他、3000点を超える収蔵品の中から、100点余りが選抜されています。

今週末8月21日(日曜日)までです。

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2016年08月01日

若冲生誕300年 京都市展覧会

2016年 京都市内で開催される伊藤若冲関連の展覧会です。

<細見美術館>平成28年6月25日(土)〜9月4日(日)
<相国寺承天閣美術館>平成28年7月1日(金)〜12月4日(日)
<京都市美術館>平成28年10月4日(火)〜12月4日(日)
<京都国立博物館>平成28年12月13日(火)〜1月15日(日)

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相国寺承天閣美術館では、京都便利堂さんによるコロタイプ印刷の複製で「動植綵絵」30幅と、相国寺所蔵の「釈迦三尊像」が展示されると話題になっていますが、私が行った時はちょうど、観光バス2台分の団体とぶつかってしまいました。
そういうことがなければ、ゆったり拝見することができると思います。

12月まで開催していますが、紅葉の季節は混雑するかもしれませんね。




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2016年05月25日

生誕300年若冲展 

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東京都美術館の生誕300年 若冲展が5月24日で閉幕しました。
宮内庁の宝物は貸し出しが1ヶ月間と決められているそうで
これだけの内容の展覧会にもかかわらず、開催期間が1ヶ月と短かったため
壮絶な混雑具合になってしまい、情報では320分待ちという時間帯もあったようです。

今年は若冲の出身地、京都市でも関連の展覧会が目白押しになっています。
HPなどで公式発表はまだのところもあり、変更があるかもしれないので
会期が近づいたらそれぞれチェックしてみてください。


<相国寺承天閣美術館>
2016/7/1〜2016/12/4 若冲展開催予定 障壁画50点すべて観覧可能

<細見美術館>
2016年6/25日(土) - 9月4日(日) 「伊藤若冲ー京に生きた画家」

<京都市美術館>
2016/10/4〜2016/12/4「伊藤若冲生誕300年記念 若冲の真実」展

<建仁寺塔頭 両足院>
2016/12/9〜2017/1/29「雪梅雄鶏図」特別拝観

<京都国立博物館>
2016/12/13〜2017/1/15 特集陳列「生誕300年 伊藤若冲」を予定


<その他>

MASUI×GACCOH水墨画ワークショップ 若冲

・6月18日「龍」・・・筋目描きに挑戦

・7月16日「鶏」・・・破筆法で鶏の羽に挑戦




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2016年05月15日

「鶴亭」5月29日まで

神戸市立博物館で開催中の「我が名は鶴亭」に行ってまいりました。
5月3日より後期展が始まっています。

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若冲や大雅も憧れたという鶴亭、その鶴亭が学んだ黄檗絵画や南蘋風花鳥画、
そして名にちなんだ鶴の作品や細密花鳥画、さらに同時代の若冲、蕭白の作品も観ることもできます。

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鶴亭といえば、まず鮮やかな着色作品が紹介されていますが、実は全作品のうち7割が水墨だそうで、水墨画、特に四君子がたくさん展示されており、こちらも大注目です。

鶴亭と若冲の「風竹図」が並んで展示され、見比べることができたり、花鳥画を多く手がけたとあって、作品中に描かれている花や鳥の解説をしたパネルなどもあり、わかりやすく楽しめる展覧会でした。

若冲は京博所蔵の「群鶏図障壁画」、蕭白は香雪美術館所蔵の「鷹図」、
他、池野大雅の書や木村蒹葭堂の書画も展示されています。

今月5月29日までです。


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2016年04月27日

古今水墨

新年になって、そして春になって、麻水水墨画教室へは
10代から30代の若い世代の方が何名か入会してくださいました。

私が、師である国際墨画会の会長、香取琴水先生に学んでいた当時は
水墨画界では高齢化が進み、平均年齢もかなり高く、60代ならば、まだまだ「若手」と言われる、というお話をお聞きしていました。

ところで水墨画に対するイメージ、といえば、どんなものでしょう?

よく見聞きするものは「ご高齢の方の趣味」「地味」、「枯れた」、イメージとか、
雨が降ったり、霧が出たりして風景が滲んだり霞んだりすると
SNSなどで「水墨画っぽい」とコメントがついた写真をお見かけします。

もちろん、そういう側面もありますが、水墨画の歴史を紐解けば
古典の中にはそんな固定観念を破る名作がたくさんあります。
筆頭に挙げられるのは、やはり皆さんの大好きな伊藤若冲でしょう。
若冲の描いた鶏の水墨は、アクティブでモダンで、「枯れた」「地味な」イメージとは正反対の印象を受けます。

水墨画には「潑墨法(はつぼくほう)」という技法があります。
潑というのは、”水がこぼれ散る”、”水を撒き散らす”という意味で
水分たっぷり、墨たっぷりで、にじませたり撒き散らしたりしながら描く抽象的な表現です。

専門家の文献に、中国の唐代の有名な潑墨画家は、画を描く前にまずお酒を飲み、酔っ払ってから、音楽や歌に合わせて描いたり、墨を撒き散らし手や足で塗りたくったりもした、と書かれてたのを見たことがあります。
まさに前衛芸術、アクションペインティングのハシリ。
欧米で、抽象表現主義の代表画家はジャクソンポロックですが、彼らが活躍したのは20世紀初頭です。
それよりはるか1000年以上も前に、中国ではライブ感に満ちたアクティブな水墨画というジャンルが存在していたわけです。

また、昨今では、漫画と水墨画の共通点も再確認されてきました。
漫画「バガボンド」の作者、井上雄彦氏が描いた親鸞の屏風絵は
毎年秋に東本願寺の別庭、渉成園で公開され人気を博しています。


現在、麻水水墨画教室で一番の若手は19歳!
学業の上に、さらに水墨画を学ばれるという向上心には感服いたします。

さて、20歳以上の大人の方、今年はせっかくの若冲生誕300年記念なので
今年発売されたばかりの、若冲ラベルのお酒でも嗜みながら1枚描いてみる、というのは如何でしょう。
味わい深い、面白い線が描けるかもしれません。(⌒-⌒)

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