2015年07月17日

7月の千代田教室

7月15日の東京千代田教室は「蘭ー秋蘭」でした。

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蘭といえば胡蝶蘭のイメージが強く、四君子で学ぶ東洋蘭は見た事のない人が多いと思います。

蘭は人里離れた山の奥深く、岩場などに生息する事から
「孤高」・「幽玄」な姿が、徳を持ちながらも世に出ない君子の比喩となりました。

幽玄で可憐なイメージを表現するための葉の表現が非常に大切です。
葉も花も芥子園画伝に記されている描き方で。
長い時を経て描き伝えられて来たスタイルには、揺るぎない美があります。

花弁を顔彩で描く場合、薄い色を穂全体に付け、濃い色を穂の片側につけ180°返して描く描き方も試してみてください。墨の場合は、硯の丘の上で片側にのみ付けます。


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私も、蘭は中国杭州での展覧会にに赴いたときに、植木鉢に咲いているのを見ただけなので、岩場でどんなふうに咲いているのか、一度見てみたいものです。


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2015年06月20日

千代田教室からの作品

6月17日の東京千代田教室の授業は「雨竹」でした。

ちょうど展覧会会期中でもあり、わたくしの今年の作品が「雨竹」だったこともあり
雨の表現についてのお話もさせていただきました。

またこの日はロンドン在住で2点作品を発表された方が、一時帰国で授業に特別参加されました。

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千代田教室からはお二人が出品されそれぞれの世界観を表現しています。
きりんの画はタイトルが「睫」。女子力高いキリンさんです。
初挑戦となる方の風景画は、独自のタッチを活かすことができました。


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<睫> 奨励賞

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<Light for the World>











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2015年04月16日

蔵鋒で描く竹

4月15日の東京千代田教室は「蔵鋒の竹」でした。

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皆さんが入会の体験で描かれた竹は、筆を横に寝かせて描く「露鋒」の竹ですが
笹の葉を描いた時と同じように、筆を立てて描く「蔵鋒」の筆法です。

これが意外と難しいのですが、筆圧で竿の細さを調整出来るので
小さな作品を描く時にも適しています。

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また、穂の片側に墨を付けて180度返し、竿の両サイドが濃くなる方法も試していただきました。

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中国水墨画の作品は蔵鋒で描く竹が多いので、チェックしてみてください。




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2015年03月20日

されど「竹」

3月18日の東京千代田教室は、今月から「四君子」に入りました。

まずは入会された方は必ず体験された「晴竹」からです。
入会されたタイミングはそれぞれ違いますので
何年かぶりに竹を描いたという方もいらっしゃるでしょう。

竹はパーツが直線で、しかも、蔵鋒、露鋒、細い線などを練習できる事から
初心者の方に大変適した画題ですが、されど「竹」。
入会後、数多くの竹の作品に触れるうち、そのバリエーションの多さに気付き
あらためて新鮮さを感じたこともあったのではないでしょうか。
スタンダードゆえに、自分なりの表現を研究するには価値ある画題だと思います。


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教室の一日体験では、没骨筆Mを使っていただいていますが
LLサイズの筆だと、かなり太い竹を描く事が出来るので
半切や全紙など大きな作品を描く時に、慣れた技法で描く事が出来ます。

LLサイズの筆の場合はグラデーションを作る際に、予め穂に淡墨を仕込んでおくなど工夫をした方がうまくいくと思います。


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2015年02月19日

鳥獣戯画ふたたび@東京


2月18日の東京千代田教室は「鳥獣戯画」の模写で線画きの練習をしていただきました。

線だけで描き上げた作品ですが、よくよく観察してみると
強弱や運筆によって質感や立体感を表現していることがわかります。

東洋の画は「線の芸術でもある」と工筆画の石坂美穂先生が仰っていたことが思い出されました。

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京都国立博物館で昨年11月に公開された修復後のポストカードを拡大して見本にお持ちしましたが、カエル好きの生徒さんも、楽しんで描いて下さったようです。

東京では4月28日から東博で「鳥獣戯画 京都高山寺の秘宝」が観られます。



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そして、いよいよ展覧会の締め切りまであと僅かとなりました。
今年初挑戦される方の作品も、あとは落款を押すのみです。




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2015年01月23日

カリキュラムが一巡しました

1月21日の千代田教室は、昨年12月で24項目のカリキュラムが終了し
また「水墨画の基礎」からスタートしました。

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テキスト「基礎」は内容が深く、とても2時間の授業では網羅することができないので
昨年から少しずつ抜粋して風景画の授業と織り交ぜながら進んできました。
殆どの方がテキストをお持ちで、内容も把握していただいていたので
この日の授業では3タイプの三墨法の作り方の検証をしてみました。

対象物の輪郭線を描いてから、内側を塗りつぶすのではなく
あらかじめ筆の穂に濃中淡のグラデーションを作っておけば
さっとひと筆描いただけでグラデーションで立体感が表現出来ますよ、
という方法は「付け立法」と呼ばれ、円山応挙が考案したと言われています。

私達が調墨法としてよく使う三墨法は、一度だけ濃墨を穂先に付けてならす方法ですが
墨の量で濃度をコントロールできるので、わかりやすい方法です。

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例えば、国際墨画会オリジナルの特大筆のような大きな筆の場合は、
墨の量や、ならし具合などの加減がしにくいと思うので
まず別皿に作っておいた淡墨に穂を浸してから濃墨を付けて練る方法がお薦めです。
大きな刷毛を使用する場合も同様です。

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三井記念美術館で開催中の「雪月花」展で拝観できる、応挙の『富士山図』は外隈法で描かれたシンプルな富士山です。
シンプルすぎるほどシンプルなのに品があり存在感がありました。
いつかそんな絵が描けたら素敵ですよね。






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2014年12月19日

水墨画の道具について

12月17日の東京千代田教室では、「テキスト基礎」からの抜粋で、道具についてお話させていただきました。

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墨には青系の「松煙墨」と茶系の「油煙墨」がありますし
紙の種類も、画仙紙ひとつとってもそれぞれに描き味や結果が変わります。
また、筆は没骨筆と面相筆以外にも様々な筆がありますので、画材屋さんに行かれたらチェックしてみてください。

どの紙にどんな筆で描くか?

同じものを同じように描いても結果が違ってくるので、紙を変えてみるだけでご自分の思う結果が得られるかもしれません。
竹で出来た筆や、指人形のように指に装着する筆もあるので、色々と試されることをおススメします。


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後半は、今年最後の風景画の総括でした。
時間をかけて取り組んでいただいたので、皆さんご自分なりに昇華できた部分があったのではないでしょうか?

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2014年11月20日

さまざまな技法

11月19日の東京千代田教室は、引き続き自由な風景画のまとめと、来年1月からのカリキュラム1ー基礎知識ーの「さまざまな技法」を先取りして説明させていただきました。

<テキスト1基礎>には、ぼかし・かすれ・にじみ・特殊な運筆などの、筆法の名称が図解説明で掲載されています。

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「水墨画は黒白だけで描くから難しそう」

というコメントをしばしば頂戴しますが、カサカサしたものゴツゴツしたものは、水分を少なくカスレさせ、逆に水水しいものやつるつるしたものは、水分たっぷりににじませて描くと、質感も感じさせる事ができます。

また、濃墨に水を加えて白から黒までの無限のグレーの階調を作り、モチーフを描き分ける事で画に奥行きも出てきます。
するともう、逆に色は邪魔だと思えて来るから不思議です。

新しく紹介した美濃和紙は、とてもキレイな楮ブレンド麻紙です。
ベニスは「水の都」なので、水分多めにわざと滲ませてしっとりした雰囲気で描いてみました。

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少ない時間の中でしたが、この時期恒例の年賀状のご紹介も。

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来年の干支「羊」はキリスト誕生のエピソードにも出てきますので、クリスマスカードにも使えますね。







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2014年10月16日

10月度千代田教室 風景画総括

10月15日の東京千代田教室は、風景画の総括でした。
ご自分の描いたスケッチをもとに作品を作る一連の授業で、過去のカリキュラムに遡って、復習をかねてモチーフや技法の再確認をしながら、各自のテーマで取り組んでいただけました。

ドイツに旅行に行かれた際に撮った写真から作品作りをされている方。
完成はもう目の前です。

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風景画は、思い出の地や個性あるタッチを拝見できるのが、私もとても楽しいです。
どうぞ、リアルに、ポップに、アバンギャルドに、それぞれがお好きなように表現してくだされば幸いです。

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異国の地、素敵な町並みなどの雰囲気をいかに伝えるかは、風景画のメインテーマだとは思いますが
例えば、渓流や海の「岩に波しぶき」の部分だけとか、
山の「斜面だけを切り取ったアングル」とか
全体像をくまなく表現するのではなくて、思い切って一部分をズームアップして捉えるのも面白いかと思います。











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2014年09月18日

風景画最終章

9月17日の東京千代田教室は、カリキュラムの最終課題でご自分の好きな自由風景でした。

カリキュラムは1から24まで項目があります。
花、果物、木々、鳥、昆虫、渓谷、山、雪景色、建物。。。
風景画の作品には、これまで学んだ画題を思うようにフル活用していただけます。

今回もみなさん、それぞれに個性的な風景の資料を準備してくださいました。

しかし、写真に撮ると気付かないけど、いざ描いてみると構図が難しく、まとまりにくいこともありますね。
写真に残しておきたい対象を見つけた時には、アングルを変えて2、3方向から撮り込むのも良いかもしれません。

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