2014年08月21日

雪は紙白で


まだまだ昼間の太陽はギラギラと照りつける日々ですが
東京千代田教室は「雪景色」の授業でした。

「目だけでも涼しく」なれば、と思ったのですが
春から継続している「風景画」のレッスンも大詰めなので
説明事項も多くなり汗をかきながらの授業になってしまいました。

水墨画に雪景色は似合います。

グレーの空、色を埋め尽くす真っ白な雪、湿り気を帯びた空気感、
まさに水墨画の世界です。

クールな凛としたニュアンスまで表現できるようになれたら素敵ですね。


さて、雪は「白」なので、紙の余白をそのまま雪の白とします。
ということは、雪以外の部分を描き込んでいくわけです。

遠くの雪山も白場を残すので、山の稜線に薄墨のグラデーションを施す事により、雪山の白さを浮き出し同時に空も表現します。
柔らかなグラデーションを表現するには、麻紙系の紙が適しています。

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雪を残しながら複雑な部分を描くのは大変なので、ドーサ液や防染効果のある専用の液体で、まず最初に雪を描いて、後から墨を入れると最初に描いた部分が白く残る、という方法もあります。

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この銀閣寺は「白抜き一発液」という画材を使いました。

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画材によって差はありますが、この効果は牛乳で代用することもできます。
いろいろ実験・研究してみてくださいね。




タグ:水墨画教室
posted by MASUI at 11:23| Comment(0) | 東京千代田教室

2014年07月17日

思い出の地を水墨画で

7月の東京千代田教室(毎月第3水曜日夜間)では、ご自分のスケッチをもとに水墨画で風景を描く授業でした。

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みなさん、それぞれに旅行で訪れた思い出の写真をスケッチブックに写されて準備してこられました。
写真から直接水墨画に変換する前に、まずスケッチブックに描き写す時、写真と全く同じように描き取るのではなく、余白の分量、建物の位置、細かい部分や省略すべき箇所は省略する、など、実際に作品となる時の構図を考えながら写す必要があります。

また、実際には存在しなくても、遠近感を出すために、何かモチーフを付け足す事も必要な場合があります。

旅行に行った先でスケッチはできなくても、写真を見ながら、何を付け足すか、何を省略するか、心に焼き付いた風景を思い出しながら全体感を調節しましょう。

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パリのカフェの風景などは、軽快にラフなタッチで描いてみるのも素敵だと思います。
カフェの看板の文字が筆記体だったので、自分のサインも英文字表記にしてみました。

これに周りに余白を付け足せばちょうどF6サイズくらいになり、展覧会にも出品できる大きさになります。
夏休みに旅行に出かける方、是非、絵にした時の構図を意識して写真撮ったり、スケッチしたりしてみましょう!
きっと旅行の楽しみも倍増すると思います。

posted by MASUI at 09:21| Comment(0) | 東京千代田教室

2014年06月23日

風景画のためのスケッチ

千代田教室では、いよいよ風景画の最終ラウンド。

6月はお手本の広島原爆ドームのスケッチから実際に水墨画に表現する練習と
建物をスケッチする際の遠近法(2点透視図法)について学んでいただきました。


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屋外でスケッチ、特に風景などをは、慣れないと腰が重かったりしますが
郊外や旅行に出かけるときは、スケッチブックを持って行く習慣をつけるといいですね。
気持ちのいい環境の中でスケッチをすると、とてもリフレッシュ出来るのではないかと思います。

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この日は時間が残りわずかしかないにも関わらず、授業にかけつけてくれたT君。
U-23(23歳以下対象)の募集枠で国際墨画会展に出品されました。

昨年の抽象的な蛇に続き、今年は馬で挑戦。彼独自の画風が確立されつつあるようです。

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2014年06月16日

受賞おめでとう!

東京で講師を担当している千代田教室の生徒さんが「奨励賞」を受賞されました。

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昨年度に引き続き、難易度の高い「椿」で今年も再チャレンジし、見事受賞!
2年間にわたる精進で作品もさらにグレードアップし、満を持しての受賞でした。
「努力が報われる」ことの清々しさと充足感を教えてくれた素敵な笑顔。

彼女の作品だけでなく、会場内ではそんな思いや意欲が集結された作品が並んでいます。

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国立新美術館で6月23日まで開催(入場無料)しております。

東京では「虎ノ門ヒルズ」がオープンして話題になっていますが、国立新美術館は六本木ヒルズ、ミッドタウンから歩いてすぐです。
お時間がありましたら是非お運び下さい。


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2014年05月22日

縦長構図の代表「滝」を描いてみよう!


もうすっかり「初夏」♪気分でいたら、東京は雨と風で薄着だと芯まで冷える寒さでした。

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今月の千代田教室は「滝」。3月から学んだ「岩」のテクニックの応用です。

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滝は細長い軸の構図にはぴったりの画題ですね。
短冊など小さな画面に描く場合は、説明的に細かい部分を書き込むよりは
一筆でシンプルに抽象化すると、水墨画の面白さが伝わりやすいのではないでしょうか。


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夏の避暑には「滝」の名所も人気ですが、滝壺の水しぶきがマイナスイオンを発生させるので、癒し効果もあるそうですね。

風景画の遠景として遠くの山に滝を描く場合は、下の方を省略してぼかすことによって「高さ」が感じられます。
大きな作品などで「滝壺」を書き加える場合、水しぶきや水の勢いをどう表現するかは難しいポイントです。

「滝」はいろんな画家が描かれているので、それぞれの滝を見比べてみるのもシンプルな構図だけに面白いかと。



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2014年04月18日

「岩」から「渓流」へ

東京の千代田教室では、先月の「岩」「山」で学んで頂いた技法で
「渓流」を描くお稽古でした。

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岩は小さく描けば石ころ、大きく書けば岩山、と
表現方法はおなじでも、いかようにも応用がききます。

例えば、周りに大きな植物を描き足すと、それは岩ではなくゴツゴツした石に見えますし
逆に、麓に小さな民家や上空に小さな鳥の群れを描き足せば、それは「山」に見えるわけです。

授業では、川の流れを表現することによって、渓流が出来上がりました。

みなさん、最初はカスレの表現に慣れていない様子でしたが
最後の方はバッチリ、コツをつかんでいただけたようです。(o^−^o)

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2014年03月24日

岩10年

東京の第3水曜日千代田教室の様子です。

千代田は平日の夜の授業なので、仕事が終わってから通われる方がほとんどで
学生さんを含め、かなり幅広く多様なご職業の方が在籍しています。

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今月は「岩」の授業でした。
「ぼかし」や「かすれ」を駆使した抽象的な表現と
「芥子園画伝」という水墨画の古典に則った描き方を学んで頂きました。

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お手本の通りに描くと言っても、線の強弱や皺の入れ方など一朝一夕にはゆかず
達人の域に達するには10年くらいかかるので『岩10年』と言われています。

月日を重ね、ご自身の年輪の太さや多さに比例して
岩の線や皺も説得力を持ってくるということなのかもしれません。


posted by MASUI at 09:42| Comment(0) | 東京千代田教室