2017年12月10日

2018の干支

12月9日、今年最後のワークショプは、来年の干支「戌」にちなみ狛犬を描きました。

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狛犬とは、神社やお寺の入り口にある左右一対の石像で、想像上の生物です。
普段から見慣れているものですが、実は左右で違いがあります。

口が開いているものと閉じているもの、角があるものとないもの。

実は、口を開けているのが獅子で、閉じて角のあるのが狛犬なのだそう。
狩野永徳が描いたのは「唐獅子」です。


2017年は「水墨画の技法を学ぶ」というテーマで様々な技法を取り上げてきましたが、今月は主に線描きの練習をしました。
最初は木炭で当たりをつけ、強く太く描く部分や、線の強弱をつけるポイントなどに注意しながら描いていきました。

狛犬のたてがみは「破筆法」で。

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小学2年生のS君は、たてがみが風に乱れているようなワイルドな狛犬に描いてくれました。


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後半は、恒例、年賀状サイズの紙に簡単な「張子の犬」を。

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アイロンでくっつけることができるハガキサイズの和紙も市販されてますので
ぜひご活用ください。


さて、今年もたくさんの皆様にワークショーップに参加していただきましたこと、お礼申し上げます。
また来年もどうぞよろしくお願いいたします。

2018年のテーマは「歳時記」です。
七十二侯から画題をピックアップし、次回2月17日は『黄鴬睍v( うぐいすなく)』

「梅にウグイス」を描きます。


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2017年11月20日

年賀状に狛犬を

MASUI×GACCOH 水墨画ワークショップ 第三十七回「年賀状・狛犬」

次回は年賀状用に来年の干支「戌」にちなみ狛犬を描いてみたいと思います。
狛犬は神社や寺の入り口に設置されている神様をお守りする役目の像です。

Wikipediaによると

飛鳥時代に日本に伝わった当初は獅子で、左右の姿に差異はなかったが、平安時代になってそれぞれ異なる外見を持つ獅子と狛犬の像が対で置かれるようになり、狭義には後者のみを「狛犬」と称すが、現在では両者を併せて狛犬と呼ぶのが一般化している。


とあります。

ちなみに狩野永徳のは「唐獅子」


線描きを主体とした練習で、お手本の下絵もご用意しますので
初めての方も安心してご参加ください。

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【日時】2017年12月9日(土)14:00-16:00

【会場】京都出町柳 GACCOH(京阪電車「出町柳駅」2番出口より徒歩5分)

【参加費】一般:2,500円 / 高校生以下:1,500円 
(材料費込み。道具もこちらでご用意しております。)

こちら申し込み専用のサイトからメールフォームでエントリーをお願いします。



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2017年11月19日

松林図を描きました。

京都国立博物館で開催中の「国宝展」は、市内の紅葉が見頃に近づくにつれ、日増しに入場者数が増えているような感じです。

私は長谷川等伯の松林図屏風の公開初日に拝観しましたが
ラッキーなことに、さほど混雑していない時間帯にタイミングが合い
十分に全画面を堪能することができました。

さて、今月のMASUI×GACCOH水墨画ワークショップは、その等伯の松林図をお手本にして「松」を描きました。

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まずは最初にベーシックな松の練習から。

等伯のは遠くから松林を眺めた抽象的な表現ですが、円山応挙「雪松図屏風」のように、ある程度クローズアップし、松葉の形状がわかるような描き方です。

(円山応挙「雪松図屏風」も国宝展で現在展示中)

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そして、後半からはいよいよ等伯風の松の練習へ。

松林図屏風の松葉は、1本1本を丁寧に描いているのではなく、紙に感情をぶつけるように、激しく強い筆致で描かれており、所蔵先の東京国立博物館のサイトで、解説には「藁を束ねた筆や、竹を細かく裂いた筆を使っていると思われる」と書かれていました。

・・・が、ワークショップで使用した紙はお稽古用の小さなサイズということもあり、皆さんがいつも使っている没骨筆でトライしてみました。

穂の水分量を少なくし、穂先をバラバラに割って一度に何本かの線が描けるように、そして先端がシャープ且つ強い線になるように、紙に叩きつけるように筆を運びました。

水墨画初体験という方もいらっしゃいましたが、皆さんいつも、短い時間内に雰囲気を掴んで描いてくだるのには脱帽します。


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この日はドバイから京都旅行に来られた方と、日本語を勉強中の台湾の方が参加してくださいました。

そして、終始素晴らしい通訳をしてくださったSさん、有難うございました。



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来月は12月9日です。例年通り「年賀状」をテーマに狛犬を書きます。

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2017年10月17日

水墨画の技法「乱針法」

MASUI×GACCOH 水墨画ワークショップ 第三十六回「乱針法・松」

今年は水墨画のいろいろな技法にチャレンジしてきましたが、次回が最終回です。
ラストは、日本水墨画の最高峰と言われている長谷川等伯筆『松林図屏風』のような松を描いてみよう、という大胆な試みをします。

ちょうど京都国立博物館で開催中の「国宝展」では、10月31日から11月12日までの期間に公開されます。
是非是非、そちらをご覧になってワークショップにもご参加ください。

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◆日時:2017年11月18日(土)14:00-16:00

◆場所:京都出町柳 GACCOH(京阪電車「出町柳駅」2番出口・市バス『出町柳駅前」より徒歩5分)

◆参加費:一般:2,500円 / 高校生以下:1,500円 
    (画材費込み 道具はすべてこちらで用意)

◆参加方法:こちら専用HPの「お申込みフォーム」からエントリーをお願いします。


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2017年10月14日

水墨画で白抜きする方法

10月14日のMASUI×GACCOH 水墨画ワークショップは「白抜き・雪竹」でした。

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水墨画では、「白」の部分を紙の白そのままを残して描きますが
細かい描写など白を残しながら描くことが難しいモチーフや部分は
墨で染まらないよう、言わば防染剤のような働きをしてくれる材料を使います。

今回は雪を白で残すため、そんな画材の代わりに「牛乳」を使ってみました。

まずは、何も描いていない紙に、牛乳だけで雪を描きます。
そして、牛乳が完全に乾いてから、通常どおり竹を描いていくと
牛乳雪が白く浮き出て来ます。

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画像では少し解り辛いですが。背景を薄墨で染めないバージョンも、うっすら乳白色が残って、一面白い雪景色の中に雪が降ってるような雰囲気になってました。

牛乳雪の降らせ方も、皆それぞれ。
大粒の雪もあれば、粉雪のように舞い散る雪もあり。。。
皆さんの雪竹は大成功でした。(^_^)

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来月11月18日はいよいよ今年の「技法シリーズ」最終回です。
京博で開催中の「国宝展」で長谷川等伯『松林図屏風』が10月31日から公開されるのに合わせ「松」に挑戦します。




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2017年09月19日

刷毛で「竹」を描く

9月16日のMASUI×GACCOH水墨画ワークショップは「両隈法・竹」でした。

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基本の運筆の練習として、今までも幾度となく「竹」は取り上げてきましたが、
今月はいつもの筆ではなく刷毛で描きました。

「隈」とは陰、濃いところ、というような意味があります。
すなわち、両隈とは両側が濃い、ということ。

刷毛の穂の両サイドから真ん中に向かって薄くなるようにグラデーションを仕込み、竿の一節を一筆で描きます。

色彩を使わない水墨画の場合、墨に水を加えることであらゆる「グレー」の階調を生み出し、濃淡の変化や綺麗なグラデーションを駆使することで、立体感・遠近感・質感などを表現することが重要になってきます。


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先月初参加の、小学3年生のS君が今月も来てくれました。
2回目なので筆や墨の使い方にも慣れてきたかな?
グラデーションはバッチリでした。

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来月は、今月学んだことが活きてきます。
牛乳を使って雪を降らせます。『雪竹』です。

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2017年08月25日

水墨画の技法「両隈法」


MASUI×GACCOH 水墨画ワークショップ 第三十四回「両隈法・竹」

9月に取り上げる技法は両隈法(りょうぐまほう)です。
「隈」は濃い色・陰という意味で、対象物の両側が濃くなるように描く方法。
さらにグラデーションを付けることにより立体感を表現できます。
今回は筆ではなく刷毛を使って描いてみます。


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刷毛を使う作業上の理由から手が汚れやすいので、服などに墨が付いてしまわないようエプロンをご持参いただいたり、汚れてもあまり差し支えない服装でお越しくださるようにお願いします。


◆日時:2017年9月16日(土)14:00-16:00

◆場所:京都出町柳 GACCOH(京阪電車「出町柳駅」2番出口・市バス『出町柳駅前」より徒歩5分)

◆参加費:一般:2,500円 / 高校生以下:1,500円 
    (画材費込み 道具はすべてこちらで用意)

◆参加方法:こちら専用HPの「お申込みフォーム」からエントリーをお願いします。





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2017年08月20日

水墨画の技法「たらし込み」


8月19日のMASUI×GACCOH水墨画ワークショップは「たらし込み・梅」でした。

「たらし込み」とは、先に描いた墨が乾ききらないうちに、違う濃度の墨を「たらして」、モノの質感を表現したりや風情に味を加えたりする描法です。

一昨年の琳派イヤー特集で取り上げた「たらし込み」のワークショップでは「ふぐ」を描きました
今回は梅の枝をたらし込みで表現しました。
紙は、一番ポピュラーで入手しやすい、加工なしの「画仙紙」で試してみました。

梅はとても難しい画題ですが、今回の最年少は小学3年生の男子!(右の作品)
いい味出てますね d(>_・ )

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他には、中学3年生の女子や、中学校の授業の参考に、と美術の先生も参加してくださいました。
今年の教科書改訂後は、高校美術にも水墨画が取り入れられています。


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来月は9月16日土曜日、技法は「両隈法」で、刷毛を使って竹を描きます。


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2017年07月26日

水墨画の技法「たらし込み」

MASUI×GACCOH 水墨画ワークショップ 第三十三回「たらし込み・梅」


次回の「たらし込み」は、先に描いた墨が乾かないうちに違う濃度の墨やドーサ液などを「たらし」て、対象物の質感や見た目の風情を加味する描法です。
この技法を使って梅の枝や幹を表現します。

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梅は「四君子」の一つでもあり、水墨画では代表的な画題なので、ぜひ体験していただきたいです。


◆日時:2017年8月19日(土)14:00-16:00

◆場所:京都出町柳 GACCOH(京阪電車「出町柳駅」2番出口・市バス『出町柳駅前」より徒歩5分)

◆参加費:一般:2,500円 / 高校生以下:1,500円 
    (画材費込み 道具はすべてこちらで用意)

◆参加方法:こちら専用HPの「お申込みフォーム」からエントリーをお願いします。

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2017年07月16日

歳時記を見ると7月12日頃は「蓮始華」はすはじめてはなさく。
蓮の花が咲き始める頃を言うそうです。

7月15日のMASUI×GACCOH水墨画ワークショップは「溌墨法・蓮」でした。

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溌墨法は筆のタッチや墨の味などを最大限活かして描く、抽象画に近い表現なので
マニュアル通りに描く画題とは違って、最初は少し戸惑ってしまったかもしれません。

例えば写真を再現するように写実的に描く、、、のならば明確な「ゴール」があるわけですが、今回のようなテーマでは、短時間で感覚をつかむことは難しかったと思います。

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しかしながら、何枚も練習するうちに、皆さんそれぞれの個性が出てきました。

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いかがでしたでしょうか?

水墨画の技法には、繊細に丁寧に描く表現とはまるで逆の、こんなアクティブな表現もあることを知ってもらえたら、ますます楽しくなるのではないかと思います。


さて次回は8月19日(土曜日)『たらし込み・梅』です。

posted by MASUI at 13:45| Comment(0) | GACCOHワークショップ