2017年02月08日

伊藤若冲展「後期」

伊藤若冲展「後期」が相国寺承天閣美術館で12月15日から始まっています。

生誕300年記念であった昨年の「前期」は、『動植綵絵』の複製が展示されていました。
複製と言っても、製作に6年もの歳月を費やしたという素晴らしいものでした。

後期は主に水墨画を中心に、酉年にちなんで鳥関係の作品が多く陳列されています。

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また、相国寺の方丈「梅の間」には、相国寺第115世 維明 周奎によって描かれた襖絵「老梅図 」がありますが、これもまた大変素晴らしい。
(維明和尚は伊藤若冲に学んだそう)
ここは特別公開時のみ拝観することができます。

若冲展後期は、展示入れ替えもなく5月21日まで開催されていますので
相国寺で春の特別公開があれば、それに合わせて行かれるといいかもしれませんね。


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2017年01月25日

展覧会作品の相談


先日は新年会にご参加くださった皆様有難うございました。
個性的なメンバーの集い、それぞれ興味深い話題も提供してくださって
刺激的な楽しい時間となりました。

さて、次回の国際墨画会展の作品締め切りまで、あと2ヶ月と迫ってまいりました。
2ヶ月、、、多いような少ないような感じですが
締め切りは3月25日本部必着なので、3月の京都烏丸教室、26日に最終確認が間に合いません。

そこで、2月26日のお教室で、ある程度完成に近いものを見せていただくのは大変だと思うので、3月19日(第3日曜日)に最終の作品相談の機会を設けることにいたしました。

教室と同じくウィングス京都、2階会議室4 午前10時から12時です。

なお、U-23枠で出品の方は、締め切りが3月31日なので、3月26日のお教室でも間に合いますが、ギリギリになるよりは19日にもご相談くだされば、安心かと思います。

これから、出品を考えている方も、まだ間に合いますので
いずれにせよ、締め切りや教室のスケジュールなども考慮しながら
2月26日の教室にはご相談をお持ち寄りください。

出品票は、こちら国際墨画会のサイトからもダウンロードできますが
word形式のファイルだと開けない方もいると思うので
必要な方は教室でお声掛けください。

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まだ寒さが続いております。
くれぐれも体調管理は万全にお願いいたします。





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2017年01月23日

東洋の蘭

2017年京都烏丸教室の初授業は「蘭」でした。

中国清時代に刊行、絵画の技法を編纂した「芥子園画伝」の指南にある古典的な表現を主に、葉の描き方、花の描き方を学びました。

蘭は花も重要ですが、どちらかといえば「葉」で魅せる画題とも言えましょう。
葉の構成は、その「芥子園画伝」の様式美に則って描いてみると
なるほど、葉がバラバラにうるさくならず、なおかつ変化もあるように落ち着きます。

1本の葉は『描き始めは釘の頭のように、中間はカマキリの肚のように、最後はネズミのしっぽのように』

、、、と言われても、、、微妙な力加減や、穂の水分量で、思うような結果になりません。
うまく描こうとすると、力んで失敗したり、線の途中の一瞬の躊躇が仇になったり、、、
とどのつまり練習あるのみです。

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花の表現は2タイプご紹介しました。
花弁の両端が濃く縁取られるようにするためには、墨の付け方にポイントがあります。
また、紙によっても違ってきます。
いろいろな紙で試し、それぞれの画題にあった紙の探求もしてみてください。

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さて、来月は2月26日(第4日曜日)、部屋は2階ビデオシアターに変更になっています。
机のレイアウトはいつものお部屋と同じです。

カリキュラム表の順番とは少し前後しますが、ちょうど季節なので来月は「梅」を描きます。
そろそろ開花の声も聞こえ始めましたので、機会があれば観察しておいてくださいね。

寒い日が続き、体調を崩されている方も多いかもしれませんが
欠席される場合は連絡のご協力をお願い申し上げます。





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2017年01月19日

「枇杷」を水墨画で

1月18日の東京千代田教室は「枇杷」でした。

枇杷は中国原産で日本には古代に持ち込まれ、欧州や南米には日本から伝わったそうですが、栽培していない地域もあるようなので、枇杷は『東洋』のイメージが強い果実かもしれません。

また果実、葉と共に身体に良い成分が多く含まれているため、「大薬王樹」とも呼ばれているそうです。
病の苦しみから人を救ってくれる枇杷は、ありがたい天からの授かり物です。
昔から、自分のために、また大切な誰かのために、祈りを込めて描かれてきたのでしょう。

さて、枇杷の実は、教科書では3タイプの描き方が紹介されています。

没骨法で描く場合は、椎茸の描き方を思い出してください。
水分は少し多めに、紙にぎゅっと筆を押し付けて描くのではなく
水によって紙の上を滑らせるようなイメージで描くと良いと思います。

葉は栗の葉の描き方と同じですが、栗は葉の周囲のトゲトゲを表現するために、葉脈を葉からやや飛び出させて描きました。
枇杷は葉脈を飛び出さずに描きます。

栗も枇杷も葉がたくさん付いています。
長細い葉で方向性がつきやすいので、同じ方向ばかりにならないように、折れ曲がった葉や裏返った葉や虫喰の葉なども織り交ぜ、変化をつけて描いてみましょう。

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<追伸>

東京の千代田教室は、2011年4月から講師を担当させていただきましたが
この2017年3月をもちまして、講師のバトンを手渡すことに相成りました。
永きにわたり千代田教室を担当させていただき、誠に有難うございました。
4月以降の教室は、東京において日本文化発信に注力されている「日本橋」に移転予定です。
詳細は、また追って報告したいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。




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2017年01月14日

2017年は「蘭」から

1月22日の京都烏丸教室は「蘭」です。

「蘭」といえば、白く大きな胡蝶蘭をまず思い浮かべることと思いますが
胡蝶蘭の豪華な印象とは反対に、中国蘭は可憐で清楚なイメージがあります。

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そして、岩場や谷間にひっそりと咲くことから、俗を離れた高貴な君子に喩えられ、
水墨画の古典的なテーマである「四君子」の一つとして描き継がれてきました。

また、これを栽培したり、観賞したり、特に清朝ころから野生株から花形のよいものを選別し、優劣を競うことが行われるようになったそうです。

日本では江戸時代に「園芸ブーム」が巻き起こり、様々な花の多品種が生まれました。
特に武士の間では競って「奇品栽培」がおこなわれ、その中には「松葉蘭」というのもあったそうです。

東洋蘭には一茎一花のもの、一茎多花のものがあり、授業ではこの両方の描き方を前半と後半に分けて紹介します。

葉を描くことにより、曲線の運筆、その曲線の強弱のつけ方などの練習、
花弁を描くときの特徴的な墨のつけ方などの練習をします。


今月は1月1日が日曜日だったので第5日曜日までありますが
1月22日(第4日曜)です。29日と間違えないようにお願いします。


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「紫蘭」日本原産。野生のものも見かけますね。




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2017年01月12日

国際墨画会展の申し込み

お正月休み、三連休も終わって2017年も本格的に始動、
寒波も本格的になってまいりましたが、皆様お風邪など引いていませんか?

2017年は、6月に東京、9月にシンガポール、11月にチリ、と展覧会が開催される予定です。

6月の第17回 国際公募国際墨画会展 は

2017年 6月14日から6月28日まで、国立新美術館にて開催されます。
作品の締め切りは3月25日必着なので、もうあと2ヶ月とちょっとですね。

作品制作中の方、まだアイデア段階の方、出品を迷われている方、
今月1月22日のお教室には、ぜひ相談をお持ち寄りください。

23歳以下の方は「U-23」枠があり、お稽古用紙のF5サイズの大きさで、出品料の負担などもかなり少なく参加することができます。23歳以下という、ご自身の限られた時期だけに与えられたチャンスなので、挑戦してみてはいかがでしょうか?

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2017年01月01日

謹賀新年

謹んで新春のお慶びを申し上げます。


鶏は明け方一番に鳴く鳥。

長い夜が終わりを告げ、晴れやかな朝を迎える

新しい年の幕開けには相応しいイメージがあります。

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本年もどうぞよろしくお願いいたします。



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2016年12月26日

「風竹・雨竹」

12月25日の京都烏丸教室は「風竹・雨竹」でした。

竹をモチーフにしたテーマの中でも先月の「晴竹」、そして今月の「風竹」「雨竹」は代表的な画題です。

風竹は風になびいている様を、細い竿や小枝をしならせたり、かすれを入れたりしながら表現し、逆に雨竹はかすれないように水分を多めにし、葉も滲ませるように描いて雨に濡れたウェット感を表現します。

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ところで、東京の根津美術館で開催されていた円山応挙の「写生を超えて」という展覧会では、「雨竹風竹図屏風」が展示されていました。

雨竹風竹図屏風」は京都の圓光寺が所蔵している重要文化財で、応挙がよく訪れたという竹林があり、その竹林を絵に残したそうです。

圓光寺さんで、この竹林のそばで、「雨竹風竹図屏風」を拝見することが叶えられたら、とても素晴らしいでしょうね。

さて、2016年の教室も今月で終了です。
来月からは本格的に展覧会作品のご相談をお持ち寄りください。

1月22日(第4日曜日)会議室11
2月26日(第4日曜日)2F ビデオシアター


となっております。

それではみなさま、よいお年をお迎えください。


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2016年12月24日

いが栗を水墨画で

12月21日の東京千代田教室は「栗」でした。

三墨法で簡単に描ける栗の実ですが、イガや葉はよく特徴を捉える必要があります。

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栗の季節には必ずスーパーで見かけますが、木になっている栗を見る機会は少ないかもしれません。
実際は、実はほぼ3粒ずつイガの中にあります。

葉は、よく観察すると、葉の周囲にトゲトゲがあり、このトゲを表現するには葉脈を少し飛び出させて描きます。
たくさん葉を描く時は、長細い葉の方向性に気をつけ、虫食いのや真横から見たのや、それぞれ変化をつけると良いです。

イガのトゲは鋭くかたいので、濃墨でにじまないように。
質感を線のシャープさや墨の濃度で表現します。



牧谿や若冲の過疎涅槃図の栗は、破筆法的な表現が見受けられます。
そんな表現も面白いですね。


千代田教室は、2016年最後の授業でした。
仕事終わりの19時からの授業ですが、お忙しい合間を縫ってのご参加お疲れ様でした。

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2016年12月23日

国際墨画会のホームページ

本日12月23日をもちまして、国際墨画会のホームページがリニューアルしました。

新しいURLは http://www.sumi-e.or.jp です。

「水墨画」と検索ワードを打ち込めば、国際墨画会のホームページがトップヒットとなるくらい大活躍し、親しまれてきた旧ホームページでしたが、さらなる飛躍を目指すためにリニューアルとなりました。
ぜひご覧ください。

京都烏丸教室は12月25日が今年最後の授業となります。
竹の後半、風竹・雨竹です。
刷毛をご持参ください。

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